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小倉広メルマガvol.354 「スナックが、熱い」



vol.353 『スナックが、熱い』 



どうやら、ホリエモンがスナックにご執心らしい。

銀座の高級クラブでもなく、六本木のキャバクラでもなく、
昭和の匂いと場末感がぷんぷん漂う、スナックが熱い、というのだ。

何を隠そう。僕も、スナックが大好きだ。

60歳なら若い方。70歳で適齢。80歳オーバーの腰が曲がった現役ママ
など珍しくもないスナック。

「若い頃は、そりゃあ、いろいろあったわよ……」

語る言葉の一つ一つが本になりそうな、濃い人生体験を
ママが語ってくれるスナック。

40歳オーバーでも、平気で「若い子」と呼ばれるスナック。

お通しに野菜の煮物が出てくるスナック。

ママの声が、いかの塩辛のようにしゃがれているスナック。

テレビのバラエティー番組が流れていて、それが似合うスナック。

和式便所でヒモを引っ張って流すスナック(東京都以外限定)。

店中に芳香剤の匂いがするスナック。

常連さんが酔ってふらふらしながら飛び込んでくるスナック。

ほこりの積もったドライフラワーが飾ってあるスナック。

猫を飼っているママが多いスナック。

会話が途切れて気まづくなると
「お兄さん、何か唄いなさいよ」とマイクを握らされるスナック。

温泉街や出張先の田舎では2時間飲み放題3千円が相場のスナック。

・・・・・・・・・・・・



人間臭くて、ホッとして、肩肘はらなくて済む。

財布に優しい、いいところだらけのスナック。

30代、40代の僕は、そんなスナックが「恥ずかしくて」入ること
ができなかった。
昭和の古くさく、イケていない感じが、イヤだったのだろう。

「何言ってるの?バカじゃない?」

当時の僕に言ってあげたくなる。「ガキだね」と。

そう。スナックを楽しめるのは、大人の証なのかもしれない。




美人の若いホステスとの、ほんのわずかの「恋の可能性」を
求める、でもなく。

おしゃれなカクテルを楽しむ、でもなく。

しゃれた上質の食事を楽しむ、でもなく。

田舎の実家のコタツにはいってミカンを食べるように、

ばあさんのママを相手に、なごんだ会話を楽しむ。




それができるのは、限りないぜいたくだ、と気づいたのは、
50歳を迎える頃だったろうか。

それ以来、大都市以外の出張の楽しみが、
出張先でのスナック巡りになったのは、言うまでもない。

地元、鎌倉でも半年かけて、一通りのスナックを巡ってみた。
常連のスナックも数軒できた。
その時、ようやく地元民になれたことを思い出す。




「緊張して」「周囲は敵で」「いいとこ見せて」「社会へ所属」する。
これが、「勇気」のない「競合的」な生き方だ。




「くつろいで」「周囲は仲間で」「ありのままで」「社会へ所属」する。
これが、「勇気」のある「協力的」な生き方だ。




スナックは、もしかしたら「勇気」があるかどうか、のリトマス試験紙
なのかもしれない。

なんて、言い訳しなくても、ただ、楽しいから、また、スナックに行くよ。

今夜も行っちゃおうかな。年輪のようなシワを刻んだ、素敵なママとおしゃべりをしに。
あの昭和の空間へ。





株式会社小倉広事務所
代表 小倉 広



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