作家、講演家、心理カウンセラー

小倉広オフィシャルWebサイト

小倉広事務所 HOME

小倉広メルマガvol.353 「変わるために必要な3つの死」



vol.353 『変わるために必要な3つの死』 



講演の度に、質問をいただく。


「小倉さんは、考え方が大きく変わったようにお見受けします。

 どうすれば、小倉さんのように変われますか?

 私も『変わりたい!』と思っているけど、中々変われないんです」


私は、いつも同じことを答える。

「死ぬ、しか、ないですね」と。

それは、実際の「死」ではない。

正確に言うならば、三種類の「臨死」体験だろう。
それくらいのショックがないと、人は変われないのだと思う。

一つ目の臨死体験は、生態的な「臨死」。すなわち「大病」だ。

二つ目の臨死体験は、経済的な「臨死」。すなわち「倒産」だ。

三つ目の臨死体験は、社会的な「臨死」。すなわち「投獄」だ。

この三つの「臨死」体験があれば、必ずしも人間が変わる、とは
言い切れないが、「変わりたい」と思う人には、良きショック療法
となるだろう。

僕は「臨死」ほどではないけれども、それに近い体験を何回かしている。

会社を設立して一年で、創業メンバーの多くに辞表を提出され
「小倉さんとは、一緒にやってられません」と言われたこと。

母子家庭で貧乏な母がこつこつと30年かけてためた老後の資金を
会社設立の失敗でゼロにしてしまい、心臓が止まりそうになったこと。

ベンチャー企業の雇われ役員だった時に、組織をうまくまとめられずに
二度のうつ病にかかったこと。などなど。

自分を変えたくて、あえて臨死体験を選んだのではなく、必然的にその状況
に追い込まれただけのことだが、結果的には、自分を変える大きなショック療法
に出逢えた、と言えるのかもしれない。

そんなお話をすると、講演で私に質問した人は、皆、たじろぐ。

「……大病も、倒産も、刑務所も、どれもイヤです……。それ以外の方法は
 何かありませんか?」

ないことはないが、とても面倒だ。具体的には、アドラー派の良きカウンセラー
について、月に2~3回、一年近く通い続ければ、考え方は大きく変わるかも
しれない。

しかし、もっと単純な方法がある。

それは、性格や考え方を無理やり変えずとも、「使い方」を変えることだ。

具体的には、行動を変える。発する言葉を変える。

心が変わっていなくても、形だけでも、Behaviorを変えてみるのだ。

日本の武道の世界には

「 形から入って、心に至る 」

という素晴らしい言葉がある。

柔道場に出入りする時に、わけもわからず、形だけでいいからきちんと礼をする。

それを1万回、2万回と繰り返せばやがて「あ!そうだったのか」と、心が何かを
つかむかもしれない。

最初から、心、すなわち、思考や感情を変えようとせずに、行動、形を変えるのだ。

そのうち、何かに気づくかもしれない。

今、僕自身、さらに変わっていこう、としている。

他人様から見ると、それは、理解できないかもしれない。

もしかしたら、後退しているように見えるかもしれないし、奇行に見えるかもしれない。

それは、行動、形、を変えているのだ。

それに見合った、心を変えていくために。

「形から入って、心に至る」

大病も、倒産も、刑務所もイヤ。

だけれども変わりたい。

そんな人にお勧めする方法だ。





株式会社小倉広事務所
代表 小倉 広



◎ほぼ毎日届く。メルマガの登録はこちらから
http://www.ogurahiroshi.net/

Top