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小倉広メルマガvol.345「チームの規範、すなわち文化を作る」



vol.345 『チームの規範、すなわち文化を作る』 
出典:33歳からのリーダーのルール



33歳からの新米リーダーである君が受け持つ部署は
おそらくできたての新設部署ではないだろう。
そうである以上、君の部署には必す前任のリーダーがいた、
ということになる。
そしてそのチームには前任リーダーのやり方や風土が根づいているはすだ。
君はその風土に前任リーダーの影を見る。
そして自分らしさを発揮することに遠慮をしてしまうのだ。

ハッキリと忠告しよう。
君は君以外の人間になることはできない。君は君らしさで勝負するしかない。
前任者のマネをしてもうまくいくわけがないのだ。

君は君流のリーダーシップを発揮しなくてはならない。
それはチームのカラーを変えることを意昧する。
たとえ前任者が偉大であったとしても、
そのやり方を踏襲してはいけないのだ。

かつてサッカー日本代表の監督を務めていた世界の名将イビチャ・オシム氏が
病に倒れた後、急遽監督の座に着いた岡田氏は
オシム流を引き継ぐと内外に宣言した。
そしてそれはうまくいかなかった。
格下のバーレーン戦に無様な惨敗を喫した後、
岡田監督は「オレ流でやらせてもらう。僕はオシムにはなれない」と宣言した。
そして岡田流のやり方で日本代表チームを立て直した。
それと同じことを君はしなければならないのだ。

その際に注意してほしいことが2つある。
一つ目は、だからといっていきなり「オレ流」をゴリ押ししないでほしい、
ということだ。
最終的には君の「オレ流」のチームを作らなくてはならない。
しかし、その前に今いるメンバーのやり方や
彼らの価値観を一旦は認めなければならない。過去はすべて正しい。
そのようにやる必然性があったからそうしていた。

それを認め、彼らとの間に信頼関係を築かなければならない。
どんなに正しいことを伝えても、
相手が君を受け容れなければ絶対に言うことを聞いてはくれない。
ましてや新米リーダーにやり方を変えろ、などと言われれば
反発されるのが関の山だ。注意しなければならない。

もう一つは、個別の事象をもぐら叩きしてはならない、ということだ。
そうではなく、一つの事象を「モデルケース」として
その背景にある考え方、規範を共有する習慣を作るのだ。

つまりは1対1でやりとりした話の内容を「モデルケース」として
すぐに全メンバーと共有する。そうやってチームの規範や風土、
文化を意図的に作り上げていくのだ。
リーダーはチームの規範を作らなければならない。
前任者に遠慮をしている場合ではないのだ。

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