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小倉広メルマガvol.342「すべての問題を解決しようとするな」



vol.342 『すべての問題を解決しようとするな』 
出典:33歳からの仕事のルール



「営業部の要望に配慮し当初案より値下げし、
商品のバリエーションを増やしました。
製造部の要望通り原材料の品質を高めました。
その結果、原価率が上昇し利益率は半分になってしまいました。
しかし、各部の要望はすべてかなえました。これでいきたいと思います」

黙ってプレゼンを聞いていた社長は真っ赤な顔で怒鳴りつけた。

「本末転倒だ! 現場の声をすべてかなえる必要なんてない!
利益を確保してお客様だけを喜ばせろ。うちの社員は汗をかけばいいんだ。
社内だけを楽にさせてどうする!」

現場からの要望をすべてかなえてはいけない。
現場を楽にさせ過ぎてはいけない。現場が汗をかき、お客様を楽にさせるのだ。
そしてその分きちんと利益を確保する。これが経営だ。

また、現場の要望はあい矛盾するものが多い。
営業の顔を立てれば製造にしわ寄せがいく。
その逆も然り。そうなるのが自然なのだ。
では、どうすればいいのだろうか?

答えは簡単だ。君が独断で決めればいい。

きちんと全体最適の視点、客観的なディソシエーション(鳥の視点)で
現場の声と判断を分離化し、君の判断で無視すべきところは
無視すればいいのだ。

逆に、全社視点で考えた上で、必要と君が思うなら、
現場の要望以上に手厚く要望をかなえたっていい。
君が全社員の全体最適と
アソシエーション(一体化)できている自信があるならば、
君の独断で進めればいいのだ。
それはすなわち、君が社長とアソシエーション(一体化)していることになる。
自信を持って堂々とやることだ。

ただし、伝え方には気をつけよう。
独断で決めても横暴な口調で伝えてはならない。あくまで低姿勢に、
奉仕の心で理解してもらうように努めるのだ。

33歳からの僕たちは板挟みの真っただ中。
調整役というストレスに翻弄されることだろう。
しかし、勘違いしてはいけない。
調整役、だからこそ「意思」を持たなければならないのだ。
独断で決めなければならないのだ。

さもなくば、すぐに君の胃に穴が空いてしまうことだろう。
調整とは、そういうことなのだ。

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