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小倉広メルマガvol.333 出世のために仕事をするな。仕事のために出世せよ。



vol.333 『出世のために仕事をするな。仕事のために出世せよ。』 
出典:人生を後悔しないために38歳までに決めておきたいこと



◎正しいと信じる道を進むための近道

最近の若い人は管理職になりたくない人が多いようです。
つまり出世を求めない。私たちの世代には中々わからない価値観です。
私は彼らに「なぜ?」と聞いたことがあります。
すると、次のような答えが返ってきました。
「上司を見ているとツラそうです。上と下からの板挟みで苦しそう。
だから、やりたくありません」
「残業代はつかないのに、残業ばかり。損得で考えれば、
管理職にならないほうが得です」
「出世のために頑張る、という考え方自体がカッコ悪い。
ポストのためにギラギラして仕事をするなんて、ダサいです」

どれもうなずける理屈です。確かに、管理職になるということは、
損得で言えば、明らかに損です。おそらく、残業代を計算に入れれば、
管理職になる前と後では、管理職になってからのほうが
一時的に時給は低くなるでしょう。

つまり割りに合わないのです。
さらに、その働き方をカッコイイか悪いか、のどちらかで言えば、
カッコ悪いのかもしれません。しかし、だからこそ、そのカッコ悪い道を
皆さんには選んでほしいのです。

もし皆さんに、
「成し遂げたい」と思う志があるならば。
「こだわりたい」と思う仕事があるならば。
「守りたい」と思う部下やお客様がいるならば。

皆さんの想いを実現するためには、皆さんが会社の中で
「発言力」を持つことが必要です。
自分がやりたい仕事を実現するには、正しいと信じる道を進むためには、
出世することが一番の近道です。
たとえ、その道が「損」で「カッコ悪い」道だとしても。
それで、皆さんの志が果たせるのであれば、
カッコ悪くチャレンジしてほしいと思うのです。
それこそがカッコイイ働き方なのではないか、と僕は思います。

◎スペシャリストという選択もある

しかし、誰もがジェネラリストとして出世を目指せ、
と言うつもりはありません。

昨今は、ポスト不足や景気の低迷もあり、会社側からスペシャリストとして
プレイヤーを続けてくれ、と言われる人が増えています。
つまりはプレイングマネジャーです。

では、そんなスペシャリストは
発言力を高めることができないのでしょうか?
いえ、そうではありません。
多くの企業ではスペシャリストにも昇格の階段があり、
昇格とともに社内での発言力も増していく、
というコースが用意されています。
つまり、スペシャリストとして出世していく道が残されているのです。

チームをまとめるよりは、プレイヤーとしてずば抜けた存在になる。
とことん数字を稼ぎ出す。素晴らしい企画力がある。
研究者としてトップレベルである。そんな人は、その才能を活かすためにも、
スペシャリストのまま、出世を目指してほしいと思います。
それは決して、恥ずかしいことではない。
専門性を究めるためにも、出世して発言力を高めてほしいと思うのです。

◎ジェネラリストを助けるスペシャリストになれ

しかし、その際に気をつけてほしいことがあります。
発言力が高くなった後で、ベテランのプレイングマネジャーにありがちの
「ネチネチ小言を言う姑役」にだけはならないでいただきたい、
ということです。

この症状は何も女性だけに限りません。
男性にもよくある、チームに迷惑をかける症状です。

スペシャリスト管理職とジェネラリスト管理職。
人事制度上ではその2つに差を設けないようにしている会社が
多いと思いますが、
やはりものごとを取りまとめるジェネラリスト管理職のほうが
心労は大きいでしょう。
そのとき、スペシャリストがどのようなスタンスで臨むか、
でスペシャリストの度量がわかるのです。

ダメなスペシャリストは、ネチネチ小言を言う姑になります。
つまり、取りまとめる責任のない楽な立場から、
評論家のように好き放題に意見を言うのです。
もちろん、彼はその発言に責任を負いません。
「後はリーダーのほうで何とか取りまとめてよ。
オレは所詮スペシャリストだしさぁ」と身勝手な態度で臨むのです。

恥ずかしながら、かつての私も、
このような身勝手な態度のスペシャリストだった時代がありました。
しかし、これではいけません。そうではなく、ジェネラリストである
管理職を助けるのです。

「私」を捨てて「チーム」のために尽くす。「私」と「チーム」が一体になる。
それは、ジェネラリスト管理職だけの仕事ではありません。
スペシャリストだって、それを目指すべきなのです。
ジェネラリスト管理職と同じ視点で、全体の決定に責任を持つ。
意見が出なければ、まずは自分から発言する。おかしな意見が出たら、
リーダーに代わってそれをいさめる。
そんなフォロワーシップをぜひ発揮してほしいのです。

出世のために仕事をするのはカッコ悪い。
しかし、いい仕事をするために出世する。
それはカッコイイ生き方だと思います。

ジェネラリストもスペシャリストも、恥ずかしがらずに堂々と
出世を目指してほしいと僕は思います。

成し遂げたいこと、守りたいことがあるなら、
恥ずかしがらずに「出世する」と決める。

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