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1月23日配信 小倉広メルマガvol.303 「「自分の仕事をする時間が全くない」と感じたら」



vol.303「「自分の仕事をする時間が全くない」と感じたら」
出典:「マネジャー」の基本&実践力がイチから身に付く本


◎着任早々は「部下対応メイン」と割り切ろう

マネジャーになると、プレイヤーとしての自分の仕事に加えて、
部下の報告を受け、相談に乗り、
ときには一緒に解決していかなければならない事柄が増えてきます。

朝からマネジャーの机の前に、部下たちが行列していることもあります。
「うわっ、なんでこんなに。自分の仕事ができないじゃん」
と驚いてはいけません。
部下への対応こそが、マネジャーの第一の仕事なのです。

私も毎朝会社に着くと、メンバーたちが次々にやってきます。
100パーセント自分の時間がとれることは絶対にありません。
部下には決して言いませんが、時間に余裕のない依頼ごとや、
膨大な量のチェックなどをさも当然のように求められると、
「俺にだって予定はあるんだぞ」とキレたくなることも多々あります。

しかし、ここで自分の仕事を優先させていては、
チーム全体の動きが止まってしまいます。
メンバーたちは、マネジャーへのホウレンソウがなければ次に進めないのです。

そんな状態のときは、
自分の仕事はすき間時間や、定時前後にやるしかないこともあるでしょう。
とくに着任早々であれば、
部下とのコミュニケーションがスムーズにいかないことも多く、
そういう日が続いてしまうかもしれません。

マネジャーになったら、初めのうちは
「自分の時間はない」くらいに思っておいたほうがいいのです。
そのくらいの覚悟を決めておけば、
かえってイライラすることもなくなり、
部下対応に全力を注ぐことができるからです。

◎部下が育てば自分の時間は一気に増える

ところが、このような部下対応を続けていくうちに、
次第に良い変化が現れます。

「自分の時間=部下のための時間」と思って仕事を進めていると、
徐々に部下に力がついてきます。
そうすると、山ほどあったあなたの仕事が減っていくのです。
最初は何もかもマネジャーがやっていたことを、
どんどん部下たちがやってくれるようになります。
徐々に連携が増え、任せられる範囲も広がり、
指示する前に動くようになります。

ミーティングにちょっと顔を出して、
「今日も頑張ってるね。こんないいアイデアが出るんだ。
すごいね。俺なんていなくていいね。帰っていい?」
というふうになると、すごくいいと思いませんか?

目の前の仕事を部下が全部こなせるようになると、
マネジャーは先のことを考える時間や、
チームが勝つための仕組みや仕掛け作りに費やす時間が増えてきます。

マニュアル作りを進めたり、さらなる改善や改革へ取り組んだりと、
仕事の質が変化してくるのです。

一時的な苦しみはあります。
しかし、それを乗り越えれば、
「人を通じて事を成す」
というマネジメントの仕事の本当の面白さに出会うことができるのです。

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