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10月24日配信 小倉広メルマガvol.291 「メンバー間の人間関係を修復するのも君の仕事だ」



vol.291「メンバー間の人間関係を修復するのも君の仕事だ」
出典:33歳からのリーダーのルール

「部下同士の間で人間関係がうまくいっていないようなんです」。
リーダーシップ研修の会場でお客様の新任課長から相談を受けた。
それで君はどうするつもり?僕は尋ねた。
すると、「そこまで立ち入るつもりはありません。
人間関係を改善するのは彼らメンバー同士の自己責任です。
そんなところにまで上司の僕が介入してはいられません」。彼は言った。

それを聞いて僕は思った。おそらくこの職場はうまくいかないだろう、と。
人間関係の修復を当事者同士だけで行うのは極めて難しいことだからだ。
そこには第三者の関与が欠かせない。
その役割はリーダーである33歳からの君が果たすべきことなのだ。

経営学の古典であるホーソン実験やPM理論を引用するまでもなく、
職場の人間関係が業績に大きな影響を与えることは自明の理だ。
である以上、業績達成に最も重要な人間関係にリーダーが目をつぶることは許されない。
リーダーが果たすべき重要な役割の一つに職場の人間関係調整があるのだ。
そこから逃げてはいけない。

もちろん、それは部下同士の人間関係にかぎらない。
リーダーたる君自身とメンバー間の人間関係や、君自身と君の上司との関係においても
同じことが言えるのだ。
つまり、リーダーは自分自身を含めあらゆる人間関係から目をそらしてはいけない、
ということが言えるだろう。
修復の方法は人それぞれ。
個性や過去の歴史の積み重ねに応じてあるにせよ、そこを放ったらかしにすることは
まかりならぬのだ。

人間関係の修復に万能な薬はない。しかし、ただ一つ言えることがある。
それは、お互いが心の底から相手の立場に立つことができたなら、必ずや修復は可能だ、
ということだ。
多くの人間関係のトラブルは、相手の気持ちを無視して
独善的な主張を繰り広げることに起因する。
つまりは、「相手のために言ってやっているんだよ」と言い訳をしながら、
相手を傷つける。そんなやりとりの応酬が多いのだ。

だからこそ、33歳からのリーダーたる君が、間に入ることが必要だ。
そしてお互いの気持ちを明らかにする。
「そうか、相手はそう感じていたのか……」とお互いに気づかせるのだ。

人間関係の谷は深い。しかしそこから逃げずに立ち向かうリーダーは強い。
チームの目標達成のために、僕たちは目をそらさずにきちんと向き合うことが必要なのだ。

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