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8月29日配信 小倉広メルマガvol.283 偏見を捨て、期待を寄せる



vol.283「偏見を捨て、期待を寄せる」
出典:リーダーのための7つのステップ 49のコツ

◎上司が変わった途端に大活躍

企画セクション中堅社員の池田さん。
最近、精力的にいい仕事を連発していると評判です。
そんな彼は、つい半年前まではダメ社員の烙印を押されていました。
いったい彼に何が起きたのでしょう? 答えは、上司が変わったこと。
それだけで、彼は別人のように輝き出したのです。
以前の上司は、彼をダメ社員と決めつけていました。
しかし、新しい上司は一切の偏見を持たずに彼と接しました。
そして、素直に彼の良いところを褒め、
ダメなところを注意しました。ただそれだけのことだったのです。

新しい上司の態度を見て、池田さんはやる気を取り戻しました。
この上司は自分に期待をしてくれている。
1人の可能性あるメンバーとして認めてくれている。そう感じたのです。

メンバーの活躍は、リーダ一次第で変わります。
偏見なく、メンバー1人ひとりに期待を込める。
それによって、メンバーのモチベーションは変わってくるのです。

◎ピグマリオン効果とゴーレム効果

リーダーの関わりによる池田さんの変化は、ピグマリオン効果で説明がつきます。
ピグマリオン効果とは、教育心理学における効果の1つ。
教師が生徒に期待をかけることにより、生徒の成績が上がるという効果です。

逆に、教師が生徒を「こいつはダメだ」と決めつけた場合には、
生徒は教師のマイナスの期待に応えて成績が下がります。
これをゴーレム効果と呼びます。池田さんの例は、職場で起こった
ピグマリオン効果と考えられます。

メンバーのやる気が出ないのは、リーダーがメンバーに偏見を持っているから
かもしれません。あなたは、大丈夫ですか?

◎メンバーはリーダーを3日で見抜く

「自分は大丈夫。メンバーを差別することはありません。全員にきちんと平等に
接していますよ」。そう胸を張るリーダーを、私はたくさん見てきました。
しかし、彼らはわかっていないのです。
対するメンバーによって、自分の態度が無意識のうちに異なっていることに。

人は、自分のことが一番わからないものです。
自分ではきちんとできているつもりでも、相手から見れば真逆の状態ということは、
よくあります。ましてや、自分の人事考課権を預かっているリーダーの本心を、
メンバーが見逃すわけはありません。

リーダーがメンバーを見抜くのには3年かかるが、メンバーはリーダーを3日で見抜く、
と言います。あなたが隠しているつもりのメンバーに対する偏見を、
相手はとっくに見通しているのです。

それを防ぐには、偏見を隠そうとするのではなく、
心からメンバーに平等な思いを寄せるようにしなくてはなりません。
そうしなければ私たちがメンバーのやる気を奪ってしまうことになるからです。

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