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8月8日配信 小倉広メルマガvol.280 豊かな40代を過ごしたいなら、友達を大事にすると決める



vol.280「豊かな40代を過ごしたいなら、友達を大事にすると決める」
出典:人生を後悔しないために38歳までに決めておきたいこと

-知り合いと友達は違う

ある日、当社に就職を希望する学生たちと面接をしていました。
それぞれの学生が、
「サークルでリーダーをしていました」、「サッカーを15年やっています」、
「野球で甲子園に出ました」とアピールします。
その中に、「僕は友達がたくさんいて、友達を大事にしています。広い人脈があります」
とアピールする学生がいました。

そこで、彼に「友達は何人いるの?」と聞いたら、「600人」と言います。
そしてもちろん、600人の顔と名前は一致している、と。
驚いて僕は聞きました。

「『友達』と『知り合い』の違いって、何?」
「友達」にはいろいろな定義があります。そして、人それぞれ考え方が違うので、
僕の定義が必ずしも正しいとは思いません。
ただ、僕なりの定義としては、お互いに「悩み」を相談し合えたり、
相手のために惜しみなく時間や労力を使える関係。
それを「友達」と呼ぶのだと思っています。

もちろん、ご飯が美味しかったとか、映画が面白かったといったことを
共有する人であれば、100人、200人いるかもしれない。
だけどそれは「友達」ではなく、単なる「知り合い」だと僕は思います。

そうではなく、悩みを相談し合い、相手のために時間を与え合う関係を
「友達」と呼ぶのなら、そんな人は10人もいないのが普通でしょう。

その学生は先ほどの僕の質問に対し、
「友達とは、携帯電話の番号とメールアドレスを交換している人です」
と言いました。
さらに、どのように友達を大事にしているのかを聞くと、
「メールが来たら返事をするし、よく皆で集まります」と答えます。
彼には「友達」と「知り合い」の境い目がないんだな、と思いました。

「友達」と「知り合い」の境い目がないとは、誰とも深い共有ができていないか、
もしくは全員と深い共有をしているか、そのどちらかだ、ということです。
実際、600人全員と深い共有をするのはムリな話。
つまり彼は、600人と「友達」なのではなく、
600人の「知り合い」と0人の「友達」しか持っていないのです。
それだったら僕は、「友達は2人しかいないんです」という人をむしろ信頼します。

-40代からは友達を大事にする

そんな風に偉そうなことを言っている僕ですが、
実際に数人の友達ができたのは、ここ4~5年のこと。
正確に言えば、30代に一度友達との連絡が途絶えてしまい、
40歳を過ぎてから、学生時代の友達や新入社員時代の同期などの大昔の友達も
含めて、関係が復活したのです。

一般的に30代は、結婚や出産で家族ができたり、引越しや転職があったりと
変化が激しく、自分の中の優先順位がコロコロと変わる時期です。
特に男の場合は、奥さんに「子どもの相手をしないで何で飲みに行ってるのよ!」と、
飲みに行くのを禁止される人が多くなる。
家のローンの支払いでお小遣いが減る。
そんなことが重なって、友達と遊べなくなっていくのが普通です。

僕も忙しいのを言い訳に、友達をおろそかにしていました。
2~3年連絡をせず、連絡先がわからなくなるとめんどうになって、
「まあいいか」とそのままにしていたのです。

だけど昔の友達と久しぶりに関係が復活したことで、
生身の感情を共有できる友達の大切さを実感しました。
同時に、今まで自分がいかに友達をおろそかにしていたかに気がつき、
よし、これからは友達を大事にしよう。
友達を通した豊かな時間を大事にしよう、と決めました。

実際、40代になってわかったのですが、友達がいるのといないのとでは、
40代以降の人生が大きく変わってきます。20代、30代は若さに任せて勢いがある。
だから、仲間同士でワイワイ飲んだり騒いだり、
人とのつながりや出会いがたくさんあります。

でも40を超えてくると、そういった出会いやつながりが落ち着いて、
その結果、友達がいない、さびしい人がすごく多くなるのです。

さびしい40代を過ごすのか、友達と豊かな時聞を共有する40代を過ごすのか。
それは40歳までに「友達を大事にすると決める」かどうか、にかかっています。

なぜ、40代に友達が大切か、という種明かしをすると、
40歳を過ぎると仕事に少しゆとりが出てくるのです。
たとえばお客様のところに訪問するにしても、
以前だったら自分で作っていた資料や議事録を20代、30代の部下に
任せることができる。

40代は、作業的な仕事がぐっと減り、
より広い視野で仕事をさせてもらえるようになる。
だから、それであいた時間を孤独に1人で過ごすか、
友達と豊かに分け合うかで大きな差が出てくるのです。

時間に少しゆとりが出る40代。
だからこそ、友達を大事にする、友達との時間を優先して作ると決めてほしい。
40代からは、そういう風にシフトを切り替えていってほしいな、と僕は思います。

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