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8月1日配信 小倉広メルマガvol.279 「不安」や「不満」や「?」をすべて吐き出させよう



vol.279「「不安」や「不満」や「?」をすべて吐き出させよう」
出典:チームのルール

「一度頭の中に『?』が浮かんだ人はその後の話を聞いているようでまったく聞いていない。
『?』が気になり、その後の話はすべて右の耳から左の耳へと通り抜けてしまうからだ」。
我が社のコンサルタントへ指導する際に私が必ず伝えるポイントです。

人は心の中に「?」や「不安」や「不満」がある限り、
何を伝えても聞いてはいないし受け容れない。
たとえばチームの新しい方針や目標などをいくら熱心にリーダーが伝えても
まったく頭に入ってはいかないのです。

なぜならば彼の頭の中には真っ黒い色をした「?」や「不安」や「不満」が
ぎっしりと隙間なく詰め込まれているから。
本来共有すべきである「方針」や「ビジョン」などが入りこむ隙聞がないのです。

そんなときにリーダーがすべきは「方針」や「ビジョン」を詰め込もうと
無駄な努力をすることではなく吐き出させること。
重たい荷物を降ろさせて、空になった荷台に新しい荷物を背負わせるべきなのです。

「このビジョンに対してどう思う?」などのクローズドクエスチョンで
リーダーのペースに持ち込もうとするのではなく、
メンバーのペースに合わせることが大切です。

たとえば「最近気になることはどんなこと?」
「新チームで走り出す前に確認したいことは何かないかい?」
などのオープンクエスチョンで彼らの「?」をすべて吐き出させるのです。

ところが多くのリーダーはこのステップを軽視し、
いきなり自分の方針をとうとうとまくし立ててしまいます。
そしてチームは機能せず立ち往生してしまうのです。
「話す」よりも「聞く」が大事といわれるのはこういう理由があるからです。
しかし人は「話す」準備に時間を割いても「聞く」準備をする人はいません。
「聞く」は「話す」の百倍大変です。
それを自覚して強い意志を持ち「聞く」ことに精力を傾けましょう。

まずは相手の気持ちを理解し、真っ黒な石や重たい荷物を降ろしてあげる。

その先にようやくリーダーは「話す」「伝える」権利を得るのです。

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