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7月25日配信 小倉広メルマガvol.278 「べき論」で動かすのは最低のリーダーシップ



vol.278「「べき論」で動かすのは最低のリーダーシップ」
出典:33歳からのリーダーのルール

「『給料をもらってるんだからやれよ! 」というセリフを言ってはいけません、
という小倉さんの一言、ズキンとこたえました……。僕はその言葉をよく使っていました……。」
経営者向けの僕の講演を聞いていたとある課長が恥ずかしそうに打ち明けてくれた。
僕が話したのはこういうことだ。
リーダーは「仕事だからやるべき」「決められたルールだから守るべき」とMUST(やるべき)を
部下に強要するだけではいけない、というものだ。

WILL(やりたい)というメンバーのワクワクした気持ちを作り出し、
CAN(できる)ようにやり方を教えてあげなくてはならない。
MUSTではなくWILLとCAN作りこそがリーダーの仕事である、というものだ。

「やるべき」ことはメンバーだって分かっているのだ。
だが、どうしてもやる気になれないのが現実だ。
例えば他の仕事が山のように積もっていて手が回らない。
夜遅くや休日を使ってまで仕上げる気にはなれないということだってあるだろう。
また、初めてチャレンジする苦手な仕事のためにどうしても後回しにしてしまうこともあるだろう。
仲の悪い同僚に仕事を頼むのが嫌で手がつかないこともあるかもしれない。

それらの「やりたくない」気持ちを取り除くためにリーダーという君がいるのだ。
それなのに、メンバーのWILLを作る協力もせずにMUSTという「べき論」だけで実行を迫っても
何も解決はしないのだ。

同様に「やれる」ようにCANを作ってあげるのもリーダーの重要な仕事だ。
時間がないのであれば時間の作り方を。
勉強しなければならないのであれば勉強のやり方や読むべき本を。
他部署の協力を求めるのであれば誰に会い、どのように依頼すべきかを。
それぞれことこまかに相談にのってあげなければならない。
それらCAN作りを何もせずに、MUSTという「べき論」だけで実行を迫るのは
最低レベルのリーダーシップでしかないだろう。

そんな風に一所懸命「やりたい」と「やれる」を作ってくれる君を見て、
いつしかメンバーはこう思うだろう。
「親身になってくれたリーダーへ恩返しをするために自分も頑張ろう」と。

そんな気持ちをメンバーに思い描かせるのは最上級のリーダーシップだ。
33歳からの若きリーダーたる君は、
あらゆる手段を駆使してメンバーに影響を与えなければならない。
「給料をもらっているんだから」という脅し文句を吐く前に、やることはたくさんあるのだ。

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