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2月6日配信 一偶を照らす vol.14『下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ』



【 小倉広著作より転載 】
出典:30代で伸びる人、30代で終わる人(PHP研究所)より

●20代の経験をもとにキャリアをデザインしようとするな

20代がキャリアのスタートなら、30代はそれを深めていく時期に当たります。
ところが多くの人はついつい、20代で獲得した自分のスキルや経験を元に、
キャリアをデザインしようとします。

しかし、あなたの20代の経験は、まだまだ底が浅い。それをもとにキャリアを
デザインしても、後悔する結果にしかなりません。僕がまさにその見本でした。

リクルートで企画部門に配属となった20代の僕は、その仕事がイヤでイヤで仕
方がありませんでした。花形のイメージとは裏腹に、下働きが多く、社内の根
回しも大変。人間関係の調整に、多くの時間と労力を割かねばなりません。下
らない。全然クリエイティブじゃない。僕はことあるごとに不満をぶちまけて
いました。

「この仕事は僕に向いていない、僕の経験が生かせる仕事が他にあるはずだ」
と。しかし、目の前の仕事に向き合わず、そこから逃れることばかり考えてい
る人に、チャンスは永遠に訪れません。

● 運命的な出会いに必要なのは目の前の仕事に120%注力すること

阪急東宝グループの創始者小林一三氏は、次のような言葉を残しました。

「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。
 そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」。

 30代にとってのキャリア形成の神髄は、まさにこの言葉の中にあります。つ
まり、ちっぽけな20代の経験だけでデザインするのではなく、30代に出会う目
の前の仕事を愚直にやり続けること。その結果として、運命の出会いがあるの
です。

与えられた下足番をつまらないという人に、誰が大きな仕事を任せるでしょう
か?目の前の仕事から目を背け、手を抜く人に、誰がチャンス与えるでしょう
か?

 つまらないと思っても、愚直に一心不乱にやる。くだらないと思っても、工
夫して結果を残す。そうすれば、誰もあなたを下足番に留めてはおかないで
しょう。

 かくいう僕も30歳にさしかかる頃には、逃げ続ける自分を格好悪いと思い始
めました。とにかく目の前の仕事をやり抜こうと決意しました。愚直に。一心
不乱に。すると不思議なことに、仕事がとたんに楽しくなりました。面白いよ
うに結果を残せるようになりなりました。

気がつくと僕は、上司の推挙で念願の編集の仕事に就いていました。そしてさ
らには、天職となるコンサルタントの仕事から声がかかったのです。命じられ
た下足番に全力を尽くす。僕のキャリアはまさに、そこから始まりました。

● 30歳から自分を伸ばすために

理不尽なことや、超えなければいけないハードルが高くなる30代は、「受け入
れる」「開き直る」「運命に流される」という感覚が大切だ。自分に訪れた運
命に逆らわず、文句を言わず、目の前の事柄に集中して対峙すれば、未来は自
ずと開けていくはずだ。

株式会社小倉広事務所 代表取締役 小倉広

【 編集後記 】
目の前の仕事に全力を尽くす。過去や未来を考えない。これは禅の教えにも
通ずる深い考え方。キャリアだけに限らず、あらゆる生き方に応用できる人
生の神髄でもあります。

しかし、私たちは「あぁ、昨日あんなヘマをやってしまった……。なんであ
んなことをやってしまったんだろう……」と『過去』を後悔することにムダ
な時間を割いてしまう。

「あぁ、来月の支払いをどうしようか……これ以上売上が下がったらまずい
ぞ。将来が不安だ……」などと『未来』をムダに憂いたりします。かくいう
私自身がいまだにその悪癖から逃れられていない有様です。

しかし、私は「前後裁断」過去を悔いたり、未来を憂いることが愚かである
ことを知っているので、そんな気持ちが訪れたときに自分を戒めるのです。
「くだらない心配している暇があったら、今を必死にやってみろ!」と。そ
う。人生は「今」しかなく、未来とは無限の「今」の積み重ねでしかないの
です。

先人の深い教えに学ぶことがたくさんあります。しかし、先人の教えに挑む
のはハードルが高い!ということで私は、皆さんと一緒に学ぶことで自分を
叱咤激励しています。それが小倉広「人間塾」(東京・関西・名古屋)です。
https://i-magazine.jp/bm/p/aa/fw.php?i=ogurahiroshi&c=7&n=1187

そして、人間塾での学びの1年分をギュッと2時間に圧縮してお伝えするの
が、小倉広「次世代リーダー塾」(東京・大阪・名古屋)の第一回の講座
「東洋哲学の偉人に学ぶリーダーに求められる人間力と生き方」です。
こちらは、事前の課題図書読み込みなど不要ですのでお気軽にご参加下さい。

では、次回もお楽しみに!

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