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5月18日配信 アドラー100の言葉 vol.8「君の悪い癖は『私は正しい』と言うことですよ」

  • 2017年05月18日


あるとき、わたしは同僚との議論についてアドラー博士に話をしました。

話を終える前に、わたしは次のように付け加えました。

「・・・・・・だから、わたしの方が正しいんです」と。

わたしはアドラー博士に言われたことをありありと覚えています。

「シドニー、きみがときどきするとてもよくないことは、

『私は正しい』と言うことですよ」

1930年代における国際個人心理学ジャーナルの発行者
シドニー・マーティン・ロス
「アドラーの思い出」As We Remember Him 創元社
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(解説)
アドラー心理学では「縦の関係」をやめ、

「横の関係」を築くことを推奨しています。

縦の関係でいる限り、対人関係はうまくいきません。

仮に、年齢、経験、役職、役割などで上下があったとしても、

対人関係としては常に対等であるべき、とアドラーは説きました。

たとえ、大人の親と幼児という関係であっても、

対等に話し合えると言ったのです。

対人関係の問題の元凶とも言える縦の関係は

どちらが上か、下か?という上下関係だけではありません。

どちらが優れ、どちらが劣るか?という優劣もその一つです。

さらには、どちらが正しくて、どちらが間違っているか?という

正誤も縦の関係の一つなのです。

所変われば品変わる。時代が変われば価値観も変わる。

ある時代、ある地域で正しいと思われることも、

時間や地域が変われば、間違いとなることもあります。

ある人にとっての正義が相手にとっての正義であるとは限りません。

仮に、どちらか一方の考えが、より多くの支持を集めたとしても、

目の前の相手にとって支持できるものでなければ、

それは、二人にとってのコモンセンス(共通理解)とはならないのです。

「私の方が上だ」

「私の方が優れている」

「私の方が正しい」
使うのを控えたい言葉です。

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