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5月16日配信 アドラー100の言葉 vol.7「自分を大きく見せるためにつま先で歩く」

  • 2017年05月16日


他の人よりも優れているかのようにふるまう

あらゆるすべての人の背後に、

隠すために特別の努力を要するような

劣等感を疑うことができる。

背が低い人が、

自分を大きく見せるために、

つま先で歩くかのようである。

アルフレッド・アドラー
「人生の意味の心理学」(上巻)
What Life Should Mean to You
Little, Brown, 1931
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(解説)
人は誰もが劣等感を持っています。

しかし、劣等感を持つのは辛いことなので、

人は、それを解消しようと優越や完全へと向かいます。

そのための方法は二つあります。

一つは、正面から課題に取り組み努力をする方法です。

もう一つは、努力をせずに、ごまかすことです。

アドラーは後者をコンプレックスと呼びました。

劣等感を言い訳に使って、課題から逃げ出すのです。

コンプレックスには二種類あります。

「威張り散らして」課題から逃れる優越コンプレックスと、

「弱さをひけらかして」課題の免除を引き出す劣等コンプレックスです。

前者である優越コンプレックスの多くは、

実体以上に自分を大きく、偉く、立派に見せることです。

アドラーはそれをたとえて

「つま先立ち」で歩くようだ、と言いました。

この「つま先立ち」は本人に絶えず緊張を強います。

そして、周囲の人から嫌われ、憎まれます。

そうやって、ますます、本来は「消したかった」はずの

劣等感が、皮肉なことに増え続けるのです。

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