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5月11日配信 アドラー100の言葉 vol.6「すべての記憶は選ばれた合図である」

  • 2017年05月11日


自分自身と人生に与える意味を

解き明かす際に、

もっとも助けとなるのは記憶である。

すべての記憶は選ばれた合図である。

アルフレッド・アドラー
「人生の意味の心理学」(上巻)
What Life Should Mean to You
Little, Brown, 1931
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(解説)
アドラー心理学のカウンセリングにおいて

最も重視されるのは、クライアントの記憶です。

早期回想診断と呼ばれる、幼少期の記憶を探ることで

深層心理に隠されたクライアントの価値感や性格、

ものごとの見方、考え方のクセを解き明かすのです。

「記憶はねつ造される」とアドラー派は考えます。

アドラー自身もそれを体験しています。

アドラーは小学生時代、

自分の勇気を試すために墓地を一人で歩いたことを

強く記憶していたのですが、

友人に確認したところ、墓地はなかったことがわかりました。

しかし、実際に墓地があったか、なかったか、

つまり、記憶が正確かどうかは関係ありません。

今現在、思い出された記憶にこそ意味があるのです。

幼少期の記憶はおそらく、何千、何万とあるはずです。

しかし、その中から、わずか2〜3の記憶を選び取る。

その選び方にこそ、クライアントの

現在の価値観や考え方のクセが現れるのです。

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