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8月24日配信 アドラー100の言葉 vol.28「困難な状況において、その人の性格がはっきりと表れる」

  • 2017年08月24日



ライフスタイル(性格)は、

困難に直面する新しい状況において、はっきりと現れる。

好ましくない、あるいは、困難な状況に置かれたら、

誰の目にもその人のライフスタイルは明らかになる。


アルフレッド・アドラー
Alfred Adler
「個人心理学講義」
The Science of Living

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(解説)

アドラーは、子どもの性格(ライフスタイル)は

学校に入学した時に明らかになる、と言いました。

それまで、親に守られ、家族の中の王として君臨してきた子どもが

大勢の子どもに混じって、多数の中の一人として扱いを受けるのです。

そこでは、誰も甘やかしてはくれません。

やりたくないこともやらなければなりません。

好きでもない友だちとつきあわなくてはなりません。

まさに、「困難に直面する新しい状況」と言えるでしょう。

そこで、子どもの性格がくっきりと現れる。

友だちとうまくやっていける「協力的」な子どもであるのか。

それとも、友だちとうまくやっていけない「競合的」な子どもであるか。

「困難」を克服する活力があるか。

「困難」に対してためらい、立ち止まり、後退するのか。

それらがはっきりと現れると言うのです。

それは、大人になってからも、同じことが言えるでしょう。

「困難に直面する新しい状況」は、私たちの前に繰り返し現れます。

新しい学校、新しい職場、新しいコミュニティー、新しい地域社会。

その時に、私たちの、いわば「本性」とも言える、

本当の自分、本当の性格(ライフスタイル)が明らかになるのです。

人は、困難ではない対人関係においては、

「理想の人間」を演じる余裕があります。

いい人のふりができる。なりたい自分のふりができる。

しかし、困難を目の前にすると、そうは言っていられません。

そこで現れた、本当の自分自身を、目を逸らさずに見るのです。

そして、そんな自分を受け容れるのです。

「不完全である勇気」「失敗する勇気」「誤りが明らかになる勇気」を

持つのです。

その時、私たちは、その性格を「使いこなす」方法を見つけることが

できるようになるかもしれません。

「誤った」性格形成をやり直そうと、決意することができるかもしれません。

困難は、自分を見つめ直すチャンスです。変わるチャンスです。

たくさんの困難を通じて、見たくなかった自分を見てきた私はそう思います。


株式会社小倉広事務所 
代表取締役 小倉広 Hiroshi Ogura

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