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7月25日配信 アドラー100の言葉 vol.25「二匹のカエルの話」

  • 2017年07月25日


アドラーは、古代ギリシャの寓話、イソップ物語の、

二匹のカエルという短いお話をよくしてくれました。

「ミルクがいっぱい入った壺の縁を、

二匹のカエルが飛び回っていました。

突然、二匹とも壺の中に落ちてしまいました。

一匹は『もうおしまいだ』と泣きました。

ゲロゲロと鳴いて、溺れ死ぬ覚悟をしました。

もう一匹はあきらめませんでした。

何度も何度も脚をばたつかせて、

とうとう、もう一度足が固い地面に着きました。

何が起きたと思いますか?

ミルクがバターに変わっていたのです」


アルフレッド・ファラウ
「アドラーの思い出」
Alfred Adler: As We Remember Him 1977

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(解説)

アドラーが好んで用いたというこの寓話には

二匹のカエルが登場します。

一匹はあきらめて泣くカエル。

もう一匹はあきらめずに行動し続けるカエル。

前者は、劣等コンプレックスのカエルです。

自分には課題解決(ミルクの海から生還する)できない、

と思い、泣くことで、誰かの救いを求めるカエルです。

劣等コンプレックスとは、自分には能力や価値がない、と

思い、課題解決から逃れようと弱さをひけらかすことです。

アドラーはこれを「ほとんど病気だ」と言いました。

一方で、健康なカエルは、あきらめずに行動し続けます。

自分には課題解決する能力があり、価値がある、と考える。

そして、課題解決へ向けて行動する。

これこそが「勇気」があり、心が健康である証です。

不健康なカエル(人)は、環境を変えることは不可能と思い、

課題解決をあきらめます。

一方、健康なカエル(人)は、変えることのできない環境を

嘆かず、環境に働きかけます。

まさにアドラーの言葉である

「環境が人をつくり、また、人が環境をつくる」

を実践するのです。

さて、私は、どうだろうか?

環境を変えることはできない、とあきらめて泣いているか。

それとも、環境をあきらめず、脚をばたつかせているだろうか。

アドラーの言葉は、考えるきっかけを与えてくれます。



株式会社小倉広事務所 
代表取締役 小倉広 Hiroshi Ogura

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