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6月21日配信 アドラー100の言葉 vol.17「不安を表現すれば、特権的な立場で他者に奉仕させることができる」

  • 2017年06月21日


不安であることを表現すれば、

特権的な立場を作り出し、

人生の要求を回避し、

他者を自分に奉仕させることになる。

不安は、ついには、

日常生活のあらゆる関係の中に巣くうことになる。

それはまわりの世界を支配するための

有効な手段になったのである。


アルフレッド・アドラー
Alfred Adler

「性格の心理学」
Menschnkenntnis 1973 (Original:1926)
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(解説)

アドラー心理学では、あらゆる行動、そして感情までもが

目的を持って創り出される、と考えます。

その目的とは、その人にとっての優越性の追求です。

優越性とは、その人が描く人生の目標です。

健全な人は、他者との円滑な対人関係や、他者への貢献、

所属する共同体への貢献や、自己実現などを

優越性の目標として掲げ、それを目指します。

しかし、失敗や挫折などにより、勇気をくじかれた人は、

無意識のうちに不健全な優越性の目標を設定します。

人によっては、犯罪者になることで他者を出し抜こうとします。

人によっては、自慢やひけらかしにより優越性を追求します。

人によっては、病気を創り出すことで同情や奉仕を集めます。

人によっては、不安や悲しみを過剰に表現することで、

家族や周囲の人を奉仕させます。

アドラー心理学では、

強いふりをして、強さをひけらかすことで、

人生の課題から逃げることを優越コンプレックスと呼びます。

病気や不安や悲しみなどの弱さをひけらかして

人生の課題から逃げることを劣等コンプレックスと呼びます。

そこから抜け出すためには、

自らが行っている、

コンプレックスという不毛な優越性の追求に気づき、

それをやめる決意をすることです。

そして、その前後で、常に、自分を勇気づけることです。

他者から勇気づけをしてもらうことです。

変わることは一番難しい。

だからこそ、一歩踏み出すために、勇気が必要となるのです。

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