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6月13日配信 アドラー100の言葉 vol.15「ああいう人が話しているときには時々英語がわからなくなるのです」

  • 2017年06月13日


アドラーを紹介した人が、

アドラーの業績を辛辣に批判しました。

その間、アドラーは聴衆に対して友好的な態度を失わず、

にこにこしてじっと座っていました。

後でアドラーは、次のように質問されました。

「あそこに座って、

あの男に言いたいように言わせておいたのは

どうしてですか?」

アドラーは答えました。

「わたしは英語を話すことはできるのですが、

けれども、ああいう人が話しているときには、

英語がよくわからなくなるのです」



シドニー・マーティン・ロス
「アドラーの思い出」
Alfred Adler : As We Remember Him
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(解説)
アドラーの思い出を語る友人たちは、

口を揃えて、彼の快活さ、茶目っ気、ユーモアのセンス、

寛容さ、暖かさ、優しさ、深さ、を語りました。

中でもこのエピソードは、アドラーの懐の深さを

よく表しています。

アドラー心理学の中核概念である

共同体感覚と勇気には、寛容さが含まれます。

そして、それらを表すときにユーモアが活用されました。

アドラーは幼少期に、くる病を患い、

体が弱かったために、怒ると声門が収縮し、

軽い無呼吸の発作を起こした、といいます。

それ以来、アドラーは怒ることをやめた、と言います。

「三歳の時に、私は怒るのをやめた。

 それ以来、私は一度も怒ったことがない」

アドラーがそう答えたのは、

冗談めかしたユーモアある言葉だったようです。

当時、アドラーは気が短く、

喧嘩っぱやいとして知られていました。

どうやら、アドラーは、

寛容さと、気の短さの両方を持ち、

それをユーモアにくるんで語っていたようです。

ありのままの自分を受け容れる精神を

体現していたのでしょうか。

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