作家、講演家、心理カウンセラー

小倉広オフィシャルWebサイト

小倉広事務所 HOME

6月6日配信 アドラー100の言葉 vol.13「他者のことを考えると個性を損なう、というのは間違いである」

  • 2017年06月06日


彼らは異性に近づこうとしない。

他者に関心を持つことはないが、

昼も夜も、仕事のことばかり考えている。

仕事のことを考え、夜はベッドの中で仕事の夢を見る。

仕事をし、緊張状態の中に入り、

胃炎などの神経症的な症状が現れる。

そこで、胃のトラブルがあるので、

交友と愛の課題に直面することができないと感じる。


アルフレッド・アドラー
Alfred Adler
「人生の意味の心理学」
What Life Should Mean to You
Little, Brown, 1931

——————————————————————————

(解説)

AがあるからBできない。

それは、人生の嘘である。見かけの因果律である。

劣等コンプレックスである。アドラーはそう指摘します。

AがあるからBできない、のではなく

Bをしたくないから、無意識にAを創り出す。

仕事が忙しいから結婚できない、

のではなく、

結婚したくないから仕事を忙しくしている。

赤面症だから人前に出ることができない、

のではなく、

人前に出て失敗したくないから赤面症を創り出している。

病気だから仕事ができない、

のではなく、

仕事をしたくないから、病気を創り出している。

それが本当の因果律であると言うのです。

人生の課題は三つしかない、とアドラーは言っています。

仕事の課題、交友の課題、愛の課題。

そして、仕事の課題が一番たやすい、と言っています。

業務的なやりとり、共通ゴールが明確で役割が明確。

表面的なやりとりでも、仕事ならば前に進みます。

しかし、交友の課題、愛の課題は、そうはいきません。

深く濃い人間関係が前提となる。仕事よりも難しいのです。

ですから、人間関係を避けるために、仕事に没頭するのだ、と

アドラーは指摘しています。

働き過ぎ、ワーカホリックのあなた。

もしかしたら、交友の課題と愛の課題から

逃げているのかもしれません。

AがあるからBできない、ではなく

Bをしたくないから、無意識にAを創り出している、

かもしれないのです。

Top