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アドラー心理学 for Business


アドラー心理学とは

アドラー心理学は、オーストリアのウイーン郊外で生まれ、晩年はアメリカを中心に活躍したアルフレッド・アドラーAlfred Adler 1870-1937が築き、後継者たちが発展させた心理学です。欧米ではIndividual Psychologyと呼ばれるため、個人心理学と呼ばれることもありますが、Individualという言葉がアドラーの意図(分割不能な)とは異なる意味に誤解されやすいため、日本ではアドラー心理学と呼ばれています。

ジークムント・フロイト Sigmund Freud 1856-1939、カール・グスタフ・ユング Carl Gustav Jung 1875-1961と並ぶ心理学の巨人であり、多くの心理学者に影響を与えました。近年我が国では、100万部を突破した「嫌われる勇気 〜自己啓発の源流アドラーの教え〜」岸見一郎・古賀史健(ダイヤモンド社)や20万部を突破した「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」小倉広(ダイヤモンド社)などのベスト・セラーにより、一躍注目を集めています。

アドラー心理学を知る7つのキーワード

■ 共同体感覚 ■
アドラー心理学の中核概念。共同体を自分と同じかそれ以上に大切にする感覚。以下の3つで構成される。① 他者信頼:他者は私を援助してくれる ② 自己信頼:私は他者に貢献できる ③所属感:私は仲間の一員である。
■ 勇気 ■
困難を克服する活力のこと。人は勇気があれば建設的な行動を取り、勇気が欠乏すると非建設的な行動を取る、と考える。「相手に対する貢献」を実感できて初めて勇気を持てる、と考え、共同体感覚と関連が強い。
■ 自己決定性 ■
全部自分で決めたこと。自分は運命の主人公。人間はどのような状況に遭遇しても自分の生き方を選択、決断する自由意志を持っているという考え方。未来は自分で決めることができるため希望の可能性に満ちた考え方である。
■ 目的論 ■
人間は過去の原因により突き動かされて動く受動的な存在ではなく、(多くの場合は無自覚に)自ら未来の目的を設定し、主体的に決断して行動する存在である、という考え方。フロイトの原因論と対極的である。
■ 対人関係論 ■
あらゆる行動は対人関係対人関係を前提としている、という考え方。人生の課題(ライフタスク)は仕事の課題、交友の課題、愛の課題の3つしかなく、すべては対人関係の課題である、と考える。
■ 認知論 ■
人間は外の世界の刺激に対して受動的に反応するのではなく、自分の体験や価値感に基づき独自の解釈や意味づを行う能動的な存在である、との考え方。同じできごとに遭遇しても感じ方は十人十色である。
■ 全体論 ■
意識と無意識、理性と感情、肉体と精神など二元論的に人間を分割することはできず、それらの葛藤や分裂などはない、という考え方。それぞれは全体として互いに補い合いながら一つの目標へ進んでいる、と考える。

ビジネスに活かすアドラー心理学

ドイツの社会学者フェルディナント・テンニース Ferdinand Tönnies 1855-1936 は、人間がつくる結合体をゲマインシャフト(価値共同体)とゲゼルシャフト(機能共同体)とに類型化しました。そして、近代社会はゲマインシャフトからゲゼルシャフトへ向かうとし、それに伴いコミュニケーションが希薄化すると予想しました。
アドラーはテンニースの理論に対して言及していませんが、「人生の課題はすべて対人関係の課題である」との言葉が示すとおり、ゲマインシャフトをより強く意識した理論であるように思われます。また、アドラーが世界で初めて児童相談所設立に多大なる貢献をしたことを始め、アドラー心理学のケースのほとんどが子育てに関連することからも、アドラー心理学の理論がゲマインシャフトを強く意識した理論であることは確かであると思われます。一方で近代企業はゲゼルシャフトの典型ですから、アドラー心理学をそのまま100%企業組織に当てはめるのは難しいのではないか、と考えられます。

しかし、企業組織もまたゲゼルシャフトのみ100%で構成されているわけでははなく、ゲマインシャフト的色彩も強く持ちます。また、近年はGoogle社に代表されるように、継続的に高業績をあげる組織の多くが従業員満足 Employee Satisfaction や、組織内の人間関係 Maintenance に配慮した組織体であることから、近代企業がアドラー心理学の理論に学ぶべき点が多々あるのではないか、と思われます。近年、大きな注目を集めるアドラー心理学は企業組織にとって大いに参考になることは間違いない一方で、その理論をそのまま企業に当てはめようとすると、混乱や誤解、反発が大きくなることが予測されます。そのため、アドラー心理学の企業組織への応用においては、なんらかの翻訳や変換が必要である、と思われます。アドラー心理学の理解のみならず、企業組織のマネジメント、リーダーシップ、経営に精通したカウンセラー、講師が必要とされる理由です。

アドラー心理学に基づく講演・研修

ゲマインシャフト(価値共同体)に適するアドラー心理学の理論をゲゼルシャフト(機能共同体)へと応用する、という企業からの要請に基づき、弊社は数多くの講演、企業研修を提供して参りました。

【 企業向けアドラー心理学の講演・研修実施実績例(敬称略・順不同) 】
三菱東京UFJ 銀行、みずほ銀行、SMBCコンサルティング、野村證券、JR東日本、三菱重工、日立製作所、ヤフー、ソフトバンク、第一三共、日本オリンピック委員会、佐賀県庁、立命館大学、関西経済連合会、日本経済新聞社、日経BP社、ダイヤモンド社、他

弊社代表である小倉広は、大学卒業後リクルート社にて営業、企画、編集、コンサルティング業にて11年半を経験した後、ソースネクスト社(現東証一部上場)にて常務取締役、コンサルティング会社代表取締役などを歴任。また、「任せる技術」(日本経済新聞出版社)「リーダーのための7つのステップ49のコツ」「マンガでやさしくわかる課長の仕事」(共に日本能率協会)などリーダーシップ、マネジメントに関する著作を40冊持つリーダーシップの専門家であります。→ 代表取締役 小倉広プロフィール

近年は、20万部を突破したベストセラー「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」(ダイヤモンド社)や、アドラー心理学をゲゼルシャフト向けに翻訳、変換を行った二冊の書籍「アドラーに学ぶ部下育成の心理学」「アドラーに学ぶ職場コミュニケーションの心理学」(日経BP社)の著者であり、アドラー派の心理カウンセラーでもあります。そのため、経営現場を熟知した数少ないアドラー心理学の専門家として、多くの企業、自治体より講演、研修依頼をいただいております。

アドラー心理学書籍要約&解説 メルマガ(週1配信。無料)

「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」の著者であり、アドラー派の心理カウンセラー、組織人事コンサルタント小倉広が、アドラー心理学書籍の要約&解説を行うメールマガジンです。

アドラーの講話録である「人間知の心理学」「人生の意味の心理学」、またアドラー心理学を体系化した高弟であるルドルフ・ドライカースによる「アドラー心理学の基礎」同じく高弟であるG.Jマナスター+R.J.コルシーニによる「現代アドラー心理学」上下巻など骨太の書籍を簡単に要約、ポイントを解説して参ります。ぜひご登録の上お読み下さい。


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