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7月7日配信 小倉広メルマガ vol.188 『 失敗が喉の渇きを引き起こす 』



vol.188「失敗が喉の渇きを引き起こす 」
出典:任せる技術

なぜ人は「任される」と育つのだろうか。
もちろん答えは一つではない。任されるから主体性が育つ。
任されるからモチベーションが高まる。
任されるから期待が伝わりそれに応えようとする。

様々な要因があげられるだろう。
しかし、それらの中であえて一つを選ぶとするならば、
僕は真っ先に「失敗の経験」をあげるだろう。

つまり「任される」ことで初めて「失敗」を経験し、
「失敗」により人は多くを学ぶのだ。「失敗」すれば痛みが伴う。
その時に初めて人は「失敗したくない」と心から思う。

「うまくできるようになりたい」と切望する。
方法という「水」を求めて「喉が渇く」のだ。

そして様々な「試行錯誤」を行う。自分の頭で考えて
「工夫」する。やがてうまくいくやり方を見つける。

そこで見つけた方法をゴクリと飲み干すのだ。そうして全身に
それをしみ渡らせる。それを繰り返すことにより体で覚えていくのだ。

例えば、数学の問題集を解くとしよう。一番勉強にならないのは、
模範解答を見ながら問題を解く方法だ。つまり、喉が渇いてもいないのに
水を飲むこと。この水はうまくない。これでは頭に残らず体にも刻まれない。

そうではなく、まずは自力で解いてみるのだ。誰の助けも借りずに
自分の頭だけで解いてみる。そして失敗する。

なぜだろう?どうしてだろう?

強烈な探求の欲求が起きる。「失敗」が強烈な喉の渇きを引き起こす。
その上で水を飲む。正解を見て、なるほど、と膝を打つ。
そうか! そうだったのか!その時の水はさぞや甘い味がすることだろう。

そうしてからもう一度、改めて模範解答を見ずに自力で解いてみる。
そこで初めて正解が体に溶け込む。これが学習のコツだと僕は
思う。つまりは、うまく喉が渇いていない状態で水を飲ませても
おいしくはない。しかし、喉が渇いてから飲む水はうまい。
「失敗」が喉の渇きを引き起こすのだ。
「失敗」から「成功」へ至るプロセスこそが部下を育てる。

だから「任せる」ことで人が育つのだ。

【 編集後記 】

鎌倉を舞台にした映画「海待ちdiary」を観てきました。
そして、今朝は映画の舞台となった極楽寺駅周辺と
稲村ガ崎、由比ヶ浜の海を朝ランしてきました。

広瀬すず、長澤まさみ、綾瀬はるか、夏帆の四姉妹が鎌倉で暮らす
美しく静かな物語。私はこの映画をそれぞれが「居場所」を見つける
物語だと思いました。

それぞれが「自分には居場所」がない、と思い込んでいる四姉妹。
しかし、本当は居場所なんてとっくにある。
それに気づく、自分を取り戻し成長する物語。誰にでも、
どこにでもある普遍的な物語が主題だと思いました。
このあたりは次のメルマガでじっくり書きたい思います。

では、次回をお楽しみに!

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