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5月30日配信 小倉広メルマガ vol.264 『変わりたいと思うきっかけの種をまく』



vol.264「変わりたいと思うきっかけの種をまく」
出典:リーダーのための7つのステップ 49のコツ

-自分のコピーを作ろうとしてはいけない

北川さんは、私が勤めていた会社の先輩です。
彼は営業として全国トップの業績を出し続け、28歳の若さで営業所長に
抜擢されました。そして、着任の挨拶でこう言いました。
「俺のやり方を全部教えてやる。みんながそれを覚えれば、必ず
全国1位になれるぞ」

そんな彼が半年後、飲み会の席でメンバー全員を前にして、土下座して
謝っていました。「すまん。俺が悪かった!」

その営業所は、全国トップどころか最下位前後に低迷。 元気だった
メンバーの何名かは笑顔を失って退職。営業所は崩壊寸前になって
しまったのです。そこで初めて北川さんは気づきました。
「私はメンバー全員を無理やり自分のコピーにしようとしていた。
イチローに対して松井のやり方を強要した。
だから、うまくいかなかったんだ」と。

-無理やり水を飲ませることはできない

西洋のことわざに「喉が渇いていない馬に無理やり水を飲ませることはできない」
というものがあります。人間も同じこと。自ら「変わりたい」と思っていない
メンバーの考え方や仕事のやり方を、リーダーが無理やり変えることは
できないのです。それが「どんなに正しいこと」であったとしても、
「押しつけた」 瞬間に、メンバーはそれを受け容れなくなるのです。
皆さんは、子供の頃に親からこう言われた覚えはありませんか?

「テレビなんか見てないで勉強しなさい!」
親の教えは、間違いなく正しいはずです。しかし、そう言われた瞬間、
皆さんはこう反発したのではないでしょうか。「今やろうとしてたのに!
そんなふうに言われたら、もうやる気がなくなるよ!」どんなに
正しいことを言われても、押しつけられた瞬間に、人は受け容れを
拒絶するのです。リーダーが無理矢理メンバーを変えることは、できないのです。

-きっかけをつくる、変わろうとする人を助ける

しかし、チームが目標を達成するためには、メンバーに成長して
もらわなくてはなりません。その際に、スキルを覚えてもらうだけでは
足りません。自発性や協調性、やりきる力など、仕事への取り組み姿勢を
変えてもらわなくてはならないことが多いでしょう。それはすなわち、
メンバーに変わってもらうことに他なりません。しかし、リーダーは
メンバーを変えることはできない。さて、どうしたらいいのか?
八方ふさがりではありませんか。

1つだけ方法があります。それは、メンバー が自ら「変わりたい」
と思うきっかけをつくること。 押しつけではなく、気づきを与えるのです。
一番よい方法は、メンバーに「同僚の成功事例」を語ること。難しい仕事を
乗り越えて顧客に感謝され、抜群の成績を上げた仲間の体験談を伝えるのです。
これは、上から叱られるよりも、はるかに効果的です。「自分だって!」の
気持ちを引き起こすのです。

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