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4月15日配信 小倉広メルマガ vol.174 『他人の期待に応えない』



vol.174「他人の期待に応えない」
 

マラソンレースに出るのをやめた。
こっそり準備していた海外での大学院留学も中止した。
1年近く本も書いてないし、メルマガの配信頻度も大幅に減らした。

私はこれまでの人間機関車をやめることにしたのだ。
次々と新しいことに 挑戦し続け「すごいですねぇ」と言われるために頑張ることを
やめたのだ。

これまでの私は「自分は特別な存在である」「普通の人生はイヤだ」と
無自覚に考えてきたように思う。
だから、普通の人と違うことを意図的にやって来たし、そのために馬車馬のように
働くことも厭わなかった。
これらはとても楽しかったし、行うのが苦でもなかった。だから、私は次々と突っ走ってきた。
気がつけば10年そんなことを続けていたように思う。

しかし、50歳が近づくにつれ、私はそうではない生き方もあるのではないか?と
考えるようになった。そして、それが急にとても素敵に見えてきた。
それ以来、私は「頑張らない」ことにチャレンジしたい、と考えるように
なってきた。

「特別であろう」とするのではなく「普通である勇気」を持つように心がけてきた。
都心ではなく郊外に住み、ほぼ毎食の外食をやめて毎日自宅で妻の手料理を
食べるようになった。

刺激的なパーティーや宴会への参加を控えて、自宅でテレビのニュースを
見ながら妻と他愛のない話をする。それまでの短い睡眠時間を改めてたっぷりと眠り、
すっきり目覚めた朝にコーヒーをドリップして窓の外の森を見ながらゆっくりと飲む。
時間がある日は海まで歩き、夕陽が沈むのを見る。
そんな生活を送っている。

しかし、そんな私を見て、人は様々なことを感じるらしい。
「穏やかになりましたね。良かったですね」と言って下さる方もいれば
「ふぬけになったんじゃねぇの?」と言う人もいる。
「頑張らないように『頑張っている』んでしょ?それって矛盾してない?」
と指摘くださる人もいれば「結局ラクしたいだけでしょ?」という人もいる。
「以前のようにもっとチャレンジしてほしいなぁ」という声もある。
いろいろなご意見、ご感想がある。なるほど。そうかもしれないなと思う。

しかし、申し訳ないが「どうでもいい」のだ。
私は誰かの期待に応えるつもりはない。
なぜならば、それは私の人生だから、だ。
私の人生は私が決める。ただそれだけのことだ。

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私は私のために生きる。
あなたはあなたのために生きる。

私は何もあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。

そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。

私は私。あなたはあなた。

でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なこと。

たとえ出会えなくても、それは仕方のないこと。

私は私。あなたはあなた。あなたはあなた。私は私。
フレデリック・S・パールズ

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「チャレンジしない」というチャレンジ。
お陰様で少し違う世界が見えてきた。
さて、次は何にチャレンジしようかな。

50歳の誕生日を迎える夜にそんなことを考えた。


【 編集後記 】

これまでやってきたことをぜーんぶやめたように見えますが、実はそうでもありません。
レースには出ませんが、のんびりたまに海岸線を走っていますし、掃除もゆっくり
続けています。本もそろそろ書き始めていますし、メルマガのリニューアルも考えています。

やめてもいいし、やってもいい。ただ、自分に正直にいる。周囲の声に惑わされない。
そんな風でいたいな、と思っているのです。今年の私のテーマは「マインドフルネス」。
心と身体の声に耳を傾けてみる、です。

感じたことを否定せず、価値判断せず、ただぼんやりと眺めてみる。そんなことが
自然にできるようになりたいな、と思っています。

しばらくお休みしていてごめんなさい。次回もお楽しみに!

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