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12月16日配信 小倉広メルマガ vol.232『天然パーマって恥ずかしいこと?』



vol.232「天然パーマって恥ずかしいこと?」

小倉さん、それパーマかけてるんでしょ」
「違いますよ。天然パーマ。伸ばしてみたの」
「えー!プロの美容師の私でもだまされた。そうだったんですか」

妻の一言をきっかけに髪を伸ばし始めて半年。もうすでに前髪を引っ張ると
上唇まで届くほどに伸びてきた。もちろん、引っ張らなければ巻髪の束は
くるくると2周して眉のあたりでぶらぶらしているのだけれど。

意外だったのは周囲の反応だ。ほぼ全員から「パーマ、似合ってますね。
前より若く見えるようになった」「小倉さんに合っている」と言われるのだ。

私が髪を伸ばした理由。それは妻のすすめも大きいが「自分らしくあろう」
という一言に尽きるだろう。小学生の頃、天然パーマであることをからかわれる
ことが多かった。それが恥ずかしく、嫌いで、くせが出ないように極端な短髪に
していたのがつい半年前までの私だ。

しかし、気がついた。天然パーマのどこが恥ずかしいのだろうか?と。
からかう人はいる。でも、それって、正しいの?
なぜそれを恐れなくてはいけないの?
そんな感じがむくむくと沸いてきて、伸ばしてみようという気になったのだ。

「最近、小倉さん、自由ですね」

髪を伸ばした頃と前後して、そう評されることも増えたように思う。
窮屈に、頑張って、修行僧のように。そんな時期が長かったから、
余計にそう見えるのだろう。人間力を高める人間塾の塾長はこうあらねばならない。
そんな風に「誰かの期待に応える」ことを自分に課していたように思う。

でもね。頑張っていたこれまでの私も私。今、自由な私も私。
窮屈に頑張っていたことは何も悪いことじゃない。恥ずかしいことでもない。
人からとやかく言われることでもない。言われても、気にならないから、
別にいいのだけれど。でも、全部OK。そんな気がする。

以前、研修やコーチングで、相手の課題を明らかにする、達成への決意を引き出す。
そこにフォーカスしていたけれど、どうも、そんなことじゃないような
気がしてならない。みんな、そこはわかっている。でも、何かにとらわれて、
前に進めない。そんな気がしてならないのだ。

だから、私は今、私が私自身に接しているように、クライアントにも
接したいと思う。あなたは、何かを頑張らなくても、十分すてきだよ。
天然パーマでもすてきだよ。がんばっているのもすてきだよ。
がんばってなくてもすてきだよ。がんばるのをやめようとがんばっている。
それだってすてきだよ。

やる気がおきない。いいじゃない。失敗しちゃった。そんなことよくあるよね。
まじめすぎるんです。それもいいね。もっとがんばらなくちゃ。その手もあるね。

カール・ロジャースのクライアント中心療法なんて、20年も前から頭では
知っていたけれど。アドラー派のカウンセリングではもっとディレクティブに
指示的に接するけれど。でも、カウンセラーでコーチで講師の私が今、
ありのままに直感でありたいのは「何でもオーケーだよ。本当にそう思うよ。
今のあなたがすてきだ」嘘も偽りも誇張もなく、ただそれを思い、
それを伝えるだけだ。

管理職に向かって「部下をほめましょうよ。勇気づけましょう」そんなことを
言っても何も変わらないと思う。人は、人からしてもらって、うれしかったこと。
自分が変わったことを人にしてあげたくなる動物だ。
自分が勇気づけられて変われたら。同じことを相手にしてあげたくなる。
ただそれだけだ。テキストで読んで、上司から指示されて、講師から叱られて、
やろうとなんて思わない。

自分がしてもらって気持ちいいことを誰かにしてあげたくなる。
これでしか人は変わらない。そう思う。だから、私は私と接するクライアントや
周りの人にできるだけそうしてあげたいと思う。なぜならば、私は
くるくるパーマの私にそう接していて、そう接してくれている私と接してもらって
いる私のどちらもとてもすがすがしい気持ちだからだ。

メルマガを一ヶ月以上書けなかった、いや書かなかった私。それもいいじゃない。
そんな時もあるよ。書きたくなったらきっとばりばり書くよ。
書きたくならなくたっていいんだけどね。どっちでもいいんだ。

そんなことをつぶやきながら、今、こうしてメルマガを書いている。

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