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11月9日配信 小倉広メルマガ vol.224 『 アリガド。アリガド。』



vol.224「アリガド。アリガド。」


コザクラインコを飼っている。名前はチャミ。うぐいす色の緑の体。
おでこから下胸のあたりまでが鮮やかなオレンジ。ツートーンだ。
飼い始めて数ヶ月。喋らない種類だと思っていたら驚いた。
海外旅行で妹に預けて、帰ってきたら喋れるようになっているではないか。

チョットー、チョットー。
オハヨー、オハヨー。
チャミ、カワイイネ。

覚えた言葉、なぜこれか?一つだけわからなかったものがある。
チョットー。なぜ、この言葉を覚えたのだろうか?

オハヨーはわかる。教え込むのに適切な言葉だからだ。チャミ、カワイイネ、は
教えた、というよりも妹が話しかけたものをチャミが勝手に覚えたのだろう。
つまり意図的な教育結果ではない。しかし、よくわかる。
やはり、わからないのは、チョットー。これだ。

妹に聞いてみた。すると。

「あはは。それはね。私、いつも夫のことをちょっとー、って呼ぶの。
それをチャミが真似して覚えちゃったみたい。恥ずかしいわ」

そう言って笑った。

チョットー、チョットー。
オハヨー、オハヨー。
チャミ、カワイイネ。

インコは独り言で練習をするという。チャミも飽きずに同じ言葉を繰り返す。
残念ながら、私たち夫婦が教えた言葉は一言もない。ところが。

先日、突然チャミが聞きなれない言葉を話した。

アリガド。アリガド。

これは、もしかしたら。。。ありがとう、ではなかろうか?

私たちはチャミにありがとうという言葉を教えた記憶はない。
しかし、毎日、お互いに何度もこの言葉は交わし合っているのは間違いない。

朝ごはん、おいしかった、いつも作ってくれてありがとう。
ゴミを捨ててくれたのね?ありがとう。
コーヒーおいしいよ。ありがとう。
掃除してくれたの?ありがとう。
結婚してくれて、ありがとう。
一緒にいてくれて、ありがとう。

そういえば、二十年来の友人が我が家に泊まった時、不思議そうな表情で
こう言っていた。

お、小倉さん。。。お二人とも、何回も、ありがとう、って言い合って
いますね。オレ、あんまり、そう言うの聞いたことないから。
ちょっと、驚いて。でも、す、素敵です。オレもマネしよう、っと。

人は貢献を感じた時にだけ勇気を持てる。アルフレッド・アドラーの言葉だ。
そして、アドラー心理学では、感謝を伝えるありがとう、こそが最高の勇気づけだ
と考える。私たち夫婦は無自覚のうちに互いを勇気づけあっていたのかもしれない。

アリガド。アリガド。

コザクラインコのチャミは私たちの口ぐせを聞き逃さない。

【 編集後記 】

コザクラインコの他に、アキクサインコを二羽飼っています。

ピンクのリリー。ウグイス色のシエル。リリーも一言だけ話します。

カワイイネ。カワイイネ。

この先、変な言葉を覚えさせないように、言葉遣いには気をつけなくては、 と思いました。

次回もお楽しみに!

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