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10月19日配信 小倉広メルマガ vol.220 『 「マネジャー同士の連携」で会社はもっと強くなる』



vol.220「マネジャー同士の連携」で会社はもっと強くなる」
出典:「マネジャー」の基本&実践力がイチから身に付く本

-メンバーが動きやすくなる「橋渡し」をしよう
仕事には部門間の協力が不可欠です。メーカーなら、営業の仕事は製造や研究開発と密接に
結びついているし、I T 関連の会社であれば、営業とSEとサポートの密接な連携が必要です。
どんな会社でも単独で仕事が成り立っている部門はありません。

しかし、いきなりメンバーに部門間の連携を図れ」と命じても、むずかしいものです。
メンバーにしてみれば、「いきなり自分が声をかけていいのだろうか」「誰に声をかけるべきか」
など、わからないことだらけで尻込みしてしまうのです。

このような場合、まずはマネジャーが他部門に声をかけ、間に入って橋渡しをしていく手続きが
欠かせません。チームの代表であるマネジャーが率先して動けば、メンバーはグンと動きやすく
なるのです。

つまり、マネジャーは自分のメンバーたちを見ていることが第一の役割ですが、他部門に働きかけ、
連携を図っていくことも大切な仕事の一つなのです。

-部門間の「冷たい戦争」を回避するには?
そうは言っても、どの会社にも部門間にはある種の微妙な緊張というのがあるものです。
長年、敵対関係にあるとか、利害が食い違うことも多いでしょう。しかし、真剣に自分たちの仕事を
やっていれば、お互いに他部門に無理を言うのは当たり前。自分たちの利益ばかり主張し合う関係や、
遠慮して何も言い合えない関係のままでは、結局仕事はうまくいきません。

部門間の冷たい戦争が、会社をどんどんダメにしていくのです。
反対に、良い会社には、部門間で良い緊張感を保ちながら、連携して助け合っていく風土があります。
マネジャー同士が良い関係作りに敏感で、だいたい以下のような指針を持って行動しているのです。

①相手を知る
他部門のメンバー同士、部門長同士が互いを知ることが大切です。知り合えば、話しかけやすくなり、
気持ち良く協力し合えるようになります。反対に、知らないままだと互いに冷たくなれるし、
知らんぷりがしやすく、うまくいきません。

②自分たちを知る
自分たちが他部門からどう見られているかを知っておくべきです。「わがままで自分たちのことしか
考えない」とか、「やさしい集団だけどやるべきことをやっていない」などと思われているかもしれません。
そうした自分たちの姿を知らないと、周囲に適切なアプローチができず、協力を取りつけにくくなります。

③「全社の」マネジャーという自覚を持つ
いちばん大事なのは、これです。マネジャーは、一部門の代表であると同時に、全社のマネジャーであり、
会社全体の利益を考える幹部として行動しなくてはなりません。
セクショナリズムに走ることなく、協力し合うことが求められているのです。

④相手のせいにしない
問題が発生しても、他部門のせいにする言動は控えるべきです。「自分たちは頑張っているのに、
あの部門のせいでうまくいかない」では、関係はこじれる一方です。「自分たちに何ができるか」
を常に考え、「何か協力できることはないか」と前向きに考える姿勢が、他部門との信頼関係を
築いていくのです。

⑤ 一人ではなく仲間がいてくれることに感謝する
生きるか死ぬかの戦場であれば、仲間はありがたいものです。喧嘩しようが少々気に食わないことが
あろうが、他部門の仲間がいること自体に感謝しなくてはなりません。会社として成果を上げることに
集中すれば、そのような感情のこじれは消えていきます。

-「ランチに誘う」「ゲストに招く」など方法はいろいろ
このように、メンバーや会社全体の利益を常に考えていくことが、マネジャーの行動指針になります。
しかし、あまりむずかしく考え込む必要はありません。まずは他部門のマネジャーと、日常的に
コミュニケーションを図る「場」を作ることから始めてみましょう。

たとえば他部門のマネジャーをランチに誘ったり、帰りがけに一杯やるようなことでかまわないのです。
あなたの先輩である他のマネジャーたちの中にも、その必要性を感じている人がきっといるはずです。

もっと意識の高い人たちであれば、「部門間連携ミーティングをやろう」と、業務の連携についてすでに
声を上げているかもしれません。もちろん、あなたから提案してもOKです。

また、マネジャー同士の付き合いだけでなく、メンバー同士の触れ合いも大切です。部門の飲み会や
食事会に「他部門からのゲストを募集する」という手もあります。

これは実際、ある会社で行われている方法なのですが、ある部門の飲み会で隣の部門にお誘いメールを
送ったら、全員が参加したこともあったそうです。

彼らは交流の重要性を自覚していますから、オンタイムでも積極的に動きます。部門のミーティングにも
他部門から必ず一人ゲストを招いているのです。

こうした試みがどんどん広がっていくと、社内に風通しの良い空気が生まれ、言いたいことの言える
チーム同士の良好な関係を作ることができます。

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